やたらと人に弱味をさらけ出す人間のことを、私は躊躇なく「無礼者」と呼びます
三島由紀夫「不道徳教育講座」
この発言を聞いて、はっとさせられた。
かつての私はこの「無礼者」であり、周囲も「無礼者」の集まりだった。類は友を呼ぶ、とでも言うべきなのか、私と周囲が病んでいたのかは分からない。だが、何故か私の周囲にはこうした「無礼者」が集まっており、私が無礼を働かなくなっても、尚のこと集まってきて辟易している。
多分私がヘラヘラしてるから、人は糸も簡単に弱味をやたらさらけ出して来るのだろうが、もしかしたら私も弱味をさらけ出しているのかもしれない。ただ、初対面の人に弱味をさらけ出される(酷いときは泣きながら)と、リアクションに困ってしまう。そして気にかける言葉をとっさに言ってしまうが、余計エスカレーションしてしまう。
お互い様なのかもしれないが、たいがいは私は聞き役なので、この状況が上手く処理出来ずにストレスが溜まってしまう。また他人の個人情報なので、カウンセリング以外では話すことが出来ないので、いつも悶々としてしまう。
だからこそ、三島由紀夫の名言を聞いてはっとした。知らず知らずのうちに私は「無礼者」になっていたのかもしれないし、私が「無礼者」だからこそ他人が無礼を働くのか、と思った。
これからは気を付けると共に、他人がそういう行為をした場合は心の中で「無礼者」と叫んでおこう。