統合失調症患者のつぶやき~ゲスでいいじゃない~

統合失調症を治療中の患者が闘病日記+ゲスなつぶやきを呟くブログ。ゲス注意。女・既婚者です。

闘病日記~昨日の体調~

昨日は少しだけ出掛けていた。

 

朝起きて少ししてから、猫さんの姫に餌をあげた。姫は物凄い勢いでご飯を食べていた。

 

昨日で猫さんの滑皮さんが亡くなって一週間。だいぶ生活には慣れたものの、まだ少し寂しい。姫はかなり慣れた様だが、私や旦那はまだ立ち直れていない。

 

少ししてから、セブンイレブンにタバコを買いに行った。最近のセブンイレブン蒙古タンメンを物凄く押している。辛いものが好きな私でも辛いと感じるが、また機会があったら食べたいと思った。そして何故か甘いものが欲しくなったので、ティラミスを買った。

 

帰宅後は、姫が「おかえり!帰ってきたからには姫と遊ぶにゃん!姫は退屈なの。だから姫と遊ぼ!」と甘えてきた。なので、姫と遊んであげた。このデブ姫を痩せさせる為にも、しっかりと運動させよう。

 

その後は寝てしまった。かなり寝た。起きてみたらお昼だった。かなりボーッとしている。ティラミスを食べて目を覚ましたが、寝起きの甘いものはかなり良い。

 

その後は読書をしたり、ネットをしたり、姫と遊んだり、シャワーを浴びて過ごした。この病気になってから、シャワーを浴びるのが億劫になった。そして外に出ることすら億劫になった。

 

滑皮さんや高田に恥じない為にも、一日一日をしっかり過ごしたいが、なかなか体が動かない。こんな病気で無ければと何度も思う。何回も自己嫌悪してしまい、辛くなる。少なくとも酷く発症する前の頭の回転に戻りたい。

闘病日記~昨日の体調~

昨日は一日中家に居た。

 

朝方、不思議な夢を見た。窓際で猫さんの滑皮さんと姫が日向ぼっこをしていたが、滑皮さんの名前を呼んだらこちらを向くと同時に光が彼の後ろから差した。そこで目が覚めたが、足元に姫がべったりとくっついていた。

 

まどろみながら姫のお世話をしたが、不思議な感覚だった。

 

旦那が部屋を出てからしばらく経ったら、姫と遊んだ。彼女が「起きた?起きたら姫と遊ぶにゃん。姫はアイドルだから、遊んでくれなきゃ嫌!」と主張していた。しこたま彼女を走らせておいた。

 

姫を遊ばせた後で三時間程寝た。最近はとてつもなく眠い。札幌に帰ってくると眠くなる。

 

お昼ご飯を食べてからはゴロゴロしていた。何故か動けない。日頃の疲れが回っているのだろうか。

 

夕方頃、ふと頭の中で滑皮さんの声が聞こえた。その声から「愛してるよ。今までありがとう。幸せだったよ。また戻ってくるね!後、周りの人を大切にね!!」というメッセージを受け取った。不思議と暖かい気持ちになった。

 

何故だろう、滑皮さんが亡くなる1週間前位から不思議な現象がたくさん起きている。私はアンチスピリチュアルかつアンチ霊能力者、アンチ宗教だが、科学では証明出来ないものがたくさん出てきた。一体何なんだろう。見えても否定していたが、ここ最近は肯定したくなる。病気による幻覚・幻聴なのか、スピリチュアル的な要因なのかは分からないが、幸せなものならば信じても良い気がした。

闘病日記~昨日の体調~

昨日は1日中家に居た。

 

朝起きて少ししてから、猫さんの姫に餌をあげた。姫は適応能力が高いのか、滑皮さんのいない生活に慣れた様だった。姫に癒されている。姫まで居なくなってしまったら、どうしたら良いのだろうか。

 

少ししてから、寝てしまった。ぐっすりと寝ていたが、気付いたらお昼だった。お腹が空いたので、デリバリーピザを注文した。滑皮さんに狙われていたチキンの入ったピザだ。

 

届いて箱を開けたが、向かえから顔を出して狙う子はもう居ない。とても寂しく感じた。食べ進めて少ししたら、テーブルの上に気配を感じたので見てみると、姫が狙っていた。姫、お前もか!姫はおデブな為、ダイエットをさせなければいけないので食べさせられない。姫を避けて残りのピザを食べた。

 

後は何もする気になれなかった。だが、不思議と暖かい気持ちになった。

 

ここの所、夢に必ずと言って良い程、滑皮さんが出てくる。あれだけ嫌なことをしたのに、私の所に現れる。彼は私を見てくれている。

 

 

★★★

突然だが、私は病気の特性なのか元々なのかは分からないが、幽霊が見える。事実家の中で猫さんの滑皮さんと高田を目撃している。また、小さい頃に曾祖母がいつもささげを剥いていた場所を指差して「おばあちゃんが居るよ」と言っていたらしい。

 

よく「悪霊が~」と話す「自称霊能力者」がいるが、私が見てきた限り、幽霊は生きている生物と同じく悪いのもいれば良いのもいる。むしろ悪霊よりもただの幽霊や良い幽霊の方が多い位だ。

 

何故悪霊が出るかと言うと、幽霊を見るや否や「幽霊だ!怖いよ!!」と叫んで面白がる奴が怒らせているだけだ。それは出会い頭に「わっ、ブスだ!」と叫ばれる様なものだ。普通の幽霊を怒らせているだけで、事実対話不可能なのは自称霊能力者の方だったりする。こういう奴はご希望通り、とっとと「呪われて」欲しい。

 

そもそも、自称霊能力者にろくな奴を見たことが無い。勝手に彼らの領域に土足で踏み込んで面白おかしく怖がっているからこそ、相手が怒っているだけである。自分で怒らせておいて「悪霊退散!」だの結界を張ったりだの、しょうもない。お前こそ精神科に行ったら?っていうレベルの人格破綻者ばかりだと思うのは気のせいだろうか。本気で馬鹿なのかと小一時間問い詰めたい

 

幽霊は生身の人間と変わらない。陰陽師の石田氏の対応を見ても、対話をしてあの世に行かせている。交渉決裂時のみあの世に強制送還している。

 

ここまで語っておいて難だが、私はアンチスピリチュアルであり、アンチ霊能力者である。死者には死者の、生きている者には生きている者の世界がある。どちらも踏み込んではいけないものだと思っている。そして、他人に対して「呪われてるよ」と言い放つろくでなしは滅んで欲しいと思う。人を不安にさせて何が楽しいのやら。そういうお前こそ、「精神病」という呪いに掛かっているから、お薬で結界を張って下さいと思う。

 

多分幻覚だとは思われるものの、何故か見えてしまう。ましてや滑皮さんが亡くなってから不思議な現象が度々起きているので、あの世の存在を信じてしまいそうになる。そろそろお薬増やそうかな。

闘病日記~昨日の体調~

昨日は少し出掛けていた。

 

朝起きてから少しして、猫さんの姫に餌をあげた。姫はだいぶ立ち直れているものの、やはり滑皮さんの為に横を空けていた。

 

姫のお世話を終えてから、しばらくぼーっとしていた。たまに滑皮さんの名前を無意識に呼んでしまう。寂しさはあまり感じないものの、空しさを感じた。

 

ぼーっとしていると、姫が顔を覗きこんできた。そして、顔をペロペロと舐めてきた。涙の跡を拭き消すかのようなリアクションに、逆に涙が出てきた。

 

彼が亡くなる前に、彼女に何かを託していたみたいだった。彼と顔を合わせた姫が悲しそうな顔をしていた。その約束を守るかのように、彼女が寄り添ってくれた。

 

途中で休みの旦那と一緒に「風」というラーメン屋に行った。こく旨醤油を食べたが、とても美味しかった。また来たいと思った。ここはつけ麺よりも普通のラーメンが美味しい。

 

帰ってくると、姫が飛んで来た。やはり寂しかったのだろう。体をくねらせて擦り付けてきた。

 

少し寝たら、急に毒母に対する怒りがこみ上げてきた。母は「どうせ死ぬから」と、人間の食べ物をしこたま滑皮さんに食べさせていた。その結果、もう思い残すことは無いと何も食べなくなってしまった。彼を殺したのは母だ。もう関わりたく無いし、顔も見たくない。彼よりも母が死ねば良かったのに。こういう奴に限ってなかなかくたばらないが、とっととくたばれ、精神異常者と思ってしまった。

 

この時から、怒りが止まらない。母には苦しんで死んで欲しいと思うようになった。

私が飼った猫さんたちの不思議な話

私の家には常に猫さんがいた。私自身は猫さんアレルギーだが、可愛がっているうちに治ってしまって、猫さんにキスをしても大丈夫なまでになった。猫さんは不思議な生き物だと常々思った。

 

私が小学校五年生の時に、初めて茶トラの雄猫さんを飼った。彼の名はマイケル。毛の雰囲気が「ファッツマイケル」のマイケルにそっくりだったからその名前が付いた。マイケルはご飯を食べたり、ミルクを飲むと「美味い、美味い」と喋る子だった。とても面白く、可愛い子だった。彼は弟が深夜に彼の名を呼ぶと、返事をしながら首を吊って6ヶ月で亡くなってしまった。泣きながら遺体を庭に埋める際に、また会おうと伝えた。

 

話が前後するが、幼稚園の頃、庭に野良猫さんが集まっていたが、子猫さんを里子に出したら母猫さんが行方不明になり、最後まで残って「お願いだから貴方の家の子にしてください!」と来た雄の黒猫さんがクロベエだ。その後は獣医をしている祖父母の所に預けられていたが、マイケルが亡くなった後で家に戻ってきた。この子はとても綺麗な子だった。警戒心が強かったものの、私にはよく懐いていた。少しドジな所があるものの、とても豪快な子だった。最期は腎不全になり、介護の末にみんなに看取られながら亡くなった。

 

その後には、少し不細工な雌の猫さん・さくらが来た。彼女はお弁当に入っていた鮭を盗み食いする位食欲が旺盛だ。そして結構ドジで、性格がキツい子だ。彼女は存命で、今年で19歳になる。

 

さくらが6歳の時に、捨て猫さんでボロボロになったかえでを連れてきた。前の飼い主に虐待をされていたせいか、とても警戒心が強くてキツい子だ。さくらと同い年位で、未だに存命だ。見た目はちまっとして可愛いが、近付くと威嚇される。

 

さくらが8歳の時に、元々祖父母が飼っていた雄のアメリカンショートヘアーの猫さん・光太郎が来た。彼は去勢をしていないせいか、かなり亭主関白な子だった。見た目が不細工だが、声が物凄く綺麗で、よく野良猫さんをナンパしては「見なかったことにしよう」とそっぽを向かれていた。彼は睾丸の病気で六歳で亡くなった。

 

ここまでが家を出る前に飼っていた猫さんたちだが、家を出てからも猫さんを飼い続けた。

 

私の病名が分かって死刑宣告を受けたかのようにショックを受けていた時に、運命を感じて連れてきたのが、ベンガルの雄猫さんの滑皮さんだ。とても美しい猫さんで、一目で気に入ってしまった。とても人懐っこいが、変な人からは物凄いスピードで逃げる子だった。彼とのエピソードは物凄くあるし、このブログでも書いている。彼は人の心が分かり寄り添ってくれる心優しい子だった。まるでクロベエの生き写しの様な子で、顔や体格まで似ていた。彼がピンチになると、必ず夢にクロベエが出てきた。旦那が大好きで、常に旦那の側から離れなかった。そして物凄く人間くさい子で、話しかけると返事をした。つい最近亡くなって寂しい。

 

滑皮さんが一匹では寂しがるので連れてきたのが、ノルウェージャンフォレストキャットの高田だ。彼はペットショップで見つめあっていたら店員さんが「抱っこしてみますか?」と聞いてきたので抱っこした。旦那に抱っこさせようと引き離そうとしたら、「キーッ!」と言って爪を立てて「こいつから俺を離すな!」と怒った。彼の執念で私達が買うまで売れ残っていた。とても美しくて賢い子だった。私と滑皮さん以外には警戒心が強い子だった。彼は三歳で拡張型心筋症で亡くなってしまった。

 

高田が亡くなった後、滑皮さんがやたら寂しがって鳴くので、ノルウェージャンフォレストキャットの雌猫さん・姫を連れてきた。元々高田が居たペットショップで買おうとして向かっていたが、カーナビが別な店舗を指してしまいたまたま降りて見た先に姫がいた。どの子にしようか迷っていたが、滑皮さんの匂いの付いたおもちゃの匂いを嗅がせて、怒らずに良い反応を示した姫を連れて帰った。高田と比べるとかなり不細工だが、とても人懐っこく、誰にでもお腹を見せ、人や滑皮さんが具合が悪いと、舐めたり側に寄り添い、時にはどつきつつも面倒を見る子だ。今は四歳。まだまだ長生きして欲しい。

 

うちに来る猫さんたちの特徴としては、美しい短命な雄猫さんを二匹飼い、その二匹から様々なことを教えて貰った後で、逞しくて図太くて長生きな不細工な雌猫さんが来る傾向がある。どの子も優しいが、優しくて美しい子程短命だが密度の濃い生活を送れる気がする。

 

もしかしたら、滑皮さんはクロベエの生まれ変わり、高田はマイケルの生まれ変わりではないのかと思えてくる。現に滑皮さんがピンチの時にはクロベエが出てきたし、マイケルが亡くなった後に「次に生まれ変わったらもっと一緒に居ようね」と話したら生まれ変わって会いに来た。更にマイケルは私に物凄くなついていた。この現象は何なのだろうか。デジャブなのか、スピリチュアル的なものなのかは分からない。ただ、とても優しい気持ちになった。

 

この傾向で行けば、姫は長生きだろう。滑皮さんや高田の分まで長生きして欲しい。そして長く一緒にいたい。

闘病日記~昨日の体調~

昨日は病院だった。

 

朝起きて少ししてから、猫さんの姫に餌をあげた。彼女の兄であり父である滑皮さんはもう居ない。二つ並んだ餌箱の片方を滑皮さんの為に空けて食べている姿が悲しい。

 

餌を食べた後は、姫が甘えてきた。やはり彼が居ないのが寂しいのだろう。彼女はたまに彼がいたであろう場所を見ている。彼女には彼の姿が見えているのだろうか。

 

シャワーに入り、準備をして病院に出掛けた。

 

病院に行く前に、ミスドに寄ってロイヤルミルクティーを飲んだ。これもおかわり自由になったのかと思うと、いいのか?と思ってしまう。

 

診察の際に、滑皮さんが亡くなったことをボロボロと泣きながら話した。主治医も犬さんを飼っている為、ペットの死は辛いと言っていた。今は悲しみが深い為、頓服薬を二錠まとめて飲んで良いとのこと。特に薬を弄らなかった。

 

薬は…。

 

ロナセン4㎎×5 夕食後

ブロチゾラム0.25㎎ 就寝前

ラモトリギン100㎎ 朝・夕食後

ペロスピロン塩酸塩4㎎×2 朝・夕食後

酸化マグネシウム250㎎×2 毎食後

トリメブチンマレイン酸塩100㎎ 毎食後

エビリファイ1㎎ 朝食後

トフィソパム50㎎ 毎食後

ジアゼパム 頓服薬

 

薬を待つ間、ロッテリアでシェイクを飲んでいたが、精神的に落ち着かない為シェイクで頓服薬を飲んでしまった。思わず飲み合わせを調べてしまったが、大丈夫みたいだ。

 

薬を受け取ってから、札幌駅の銀座ライオンでラーメンサラダとビールを飲んだ。ビールが美味しいということは、相当疲れている。介護疲れなのか、喪失感なのかは分からない。何故か泣きたくなったが、耐えた。

 

ご飯を食べてから、吸い込まれる様に大丸に入って行った。札幌駅近郊に住んでいた頃、よく大丸で焼き肉用の肉を買った。その頃は滑皮さんと高田が健在で、あの子たちとよくこの焼き肉を食べた。また、高田が亡くなって姫が来てからもこの焼き肉を食べた。あの頃は大丸が輝いて見えたが、今はセピア色がかって見える。色がはっきりと見えるのはいつ頃になるのだろうか。

 

帰宅頃、姫をなで回した後で、滑皮さんと高田の遺骨に向かって話しかけた。「生まれ変わって会いに来い」と。そう思っていないとやってられない。

 

少ししてから、冷凍唐揚げを食べた。温めている段階で走ってきて、「おいっ、唐揚げよこせよ」と凄みを利かせるものは居ない。座って食べても、太ももに前足を乗せて「よこせっつってんだろうが」と騒ぐものは居ない。あの時は必死だったが、今は寂しい。

 

夜、かなり不安定になった。介護疲れから、いつまで介護が続くのかと絶望していたことを後悔した。また、頭が働かないばかりに彼を苦しめてしまったことを後悔した。心配して彼を追い回す姫にきつく叱ってしまったことを後悔した。毒母を止められなかったが為に、彼を死なせてしまったことを後悔した。旦那が何もしてくれないと思って、助けを求めなかった自分が悔しかった。こんな病気じゃなければ、彼はもう少し生きられたのではないかと悔しくなった。ただ自分と病気が恨めしい。統合失調症特有の認知機能障害がとても恨めしく感じた。

 

旦那に慰めて貰った後で、頓服薬を飲んだ。頓服薬を飲んで横になっていると、ふと滑皮さんが身を呈して教えてくれたことがふっと頭に浮かんだ。

 

滑皮さんが来るまでは、私のことを愛している人は誰も居ないと思っていた。居たとしても、離れていくと思っていた。私のことが好きな人は誰も居なくて、孤独だと思っていた。だが、彼や高田、姫は無償の愛をくれていた。そして遥か昔、黒猫さんのクロベエを愛し、看取ったことを思い出させてくれた。また、母方の祖父や父が私を一番愛してくれていたことを思い出した。被害妄想で自分を孤独だと思い込んでいたが、ふと周りを見れば私を愛してくれたり、慕ってくれたり、大切に思ってくれた人がいた。この記憶を思い出させてくれた。そしてその事実にこういうことが無ければ気付かなかった。ふと暖かい気持ちになった。

 

焼き肉を食べたが、肉の匂いがとても懐かしかった。猫さんたちと嗅いだ匂い。この匂いを嗅いだらふと懐かしい気分になった。あの頃は旦那も猫さんたちのことも愛していた。また、友人たちのことも愛していた。あの頃に戻ってしまいたいと思うが、生きている人間の時間は動き続けている。これからたくさんの思い出を旦那と姫、友人たちと作っていこう。

 

滑皮さんは不思議な子だった。この子から貰った愛情は忘れない様にしよう。

闘病日記~昨日の体調~

昨日は一日中泣き腫らしていた。

 

朝、いつもの習慣で早くに目が覚めた。いつものごとくコーヒーを飲んで目を覚ました。滑皮さんは寝惚けながら投薬をすると嫌がる。だから苦痛を少なくするためにも、コーヒーを飲んで目を覚ますのが日課だった。

 

もう滑皮さんはいない。あれだけヘトヘトになりながらも行っていた介護が無くなり、心にぽっかりと穴が空いてしまった。

 

ふと足元を見ると、姫が絡み付いていた。「ねぇ、姫におやつ無いの?ご飯は?」と無邪気に絡んできた。その姿を見て「ごめんね、姫。もうおやつはあげられないんだよ。お兄ちゃんが居ないからね。」と伝えると、姫は悲しそうな顔をしていた。

 

時間になってから姫に餌をあげて水を替えておまるを替えた。水の減りが遅い。滑皮さんは病気を発症してから、やたらと水を飲んでいた。また、おしっこの付いた猫砂が物凄く少ない。三つあるおまるも、2つしか使われない。改めて彼が居なくなったことを実感した。

 

旦那が嫌々ながらも仕事に行くと、何故か涙が溢れてきた。滑皮さんの馬鹿。何故こんなに早く逝った!もっと汚く餌を撒き散らしながら食べて欲しかった。もっと豪快に猫砂を撒き散らして排泄して欲しかった。もっと姫と遊んであげて欲しかった。そして何よりも私達の側に居て欲しかった。その間、姫がやたらと甘えてきた。姫を撫でてキスをしておいた。

 

姫を落ち着かせた後、滑皮さんと高田の遺骨に向かって話しかけた。お前たちのことを本当に愛してるよ、と。後は姫を見守っててね、と。

 

姫が寝ている隙を伺って、一人カラオケに出掛けた。

 

カラオケでは泣きながらエリック・クラプトンの「Tears in heaven 」を歌った。エリック・クラプトン自体もポン助だったが、更にポン助だと思われる息子が亡くなった時に息子を想って作った曲だ。

 

カラオケを出た後、無印良品で化粧水を買って帰ってきた。

 

そのまま姫と寝たが、夜になって突然とある感情が噴出した。

 

何故毒母から滑皮さんを守れなかったのか。

何故介護に疲れて楽になりたいと思ったのか。

 

物凄く自分を責めてしまった。そして号泣してしまった。ごめんね、滑皮さん。君を毒母から守っていれば、君は長く生きられたのかな。毒母から人間の食べ物を貰った上で暴言を吐くのを止めていれば、君は絶望せずにいられたかもしれないのに。私の勇気が無いばかりに、本当に申し訳ないことをしてしまった。悔やんでも悔やみきれない。

 

滑皮さんが居なくて、姫と一人と一匹の夜は辛い。泣いていたら、姫が涙を舐め取ってくれた。この子の為にもしっかりしようと思った。

 

まだまだペットロスを克服する段階ではないらしい。姫の不安を取りつつ、これからは二人と一匹で頑張っていこう。