統合失調症患者のつぶやき~ゲスでいいじゃない~

統合失調症を治療中の患者が闘病日記+ゲスなつぶやきを呟くブログ。ゲス注意。女・既婚者です。

戸梶圭太著「黒夢」を読んだ

某巨大掲示板の「自己愛性パーソナリティ障害 被害者の会」というスレッドで名前が上がっていたので、試しに読んでみた。

 

 

 

以下、ネタバレを含む可能性があります。

 

 

 

この著者は人格障害の危険性を主張しているらしく、その要素が所々垣間見れる。特にサイコパスが最後にどうなり、どう思われたかが見物であった。また、自己愛性人格障害境界性人格障害も出てきて、その末路がなかなか面白かった。特に自己愛性人格障害の小者さとボキャブラリーの貧困さは上手く表現出来ていたと思った。

 

私はいかんせん、自己愛性人格障害境界性人格障害のターゲットになりやすい(オーバーな言い方をすれば、人格障害者の敵)ので、その人たちの末路を見て心が軽くなった。反社会性人格障害はお目にかかったことは無いが、その特徴が上手く表現されているな、と感心した。

 

この著者はよく人格障害を観察しているな、と思った。恐らく私と同じ、ターゲットになりやすい人なのだろうか。たまに「天然のメンヘラホイホイ」な方がいらっしゃる(実は私もそうである)が、そのタイプの方だろうと想像する。

 

また作品の疾走感も良い。人物の動きのリズミカルさが感じられた。特にバトルシーンの軽快さは、とても気持ちが良かった。そしてよく小説にありがちな死体の表現をぼやかすことが無く、生々しく書くことで世界観を浮き彫りにさせている所は見事だと思った。

 

某巨大掲示板のスレで紹介されていた「血祭り」も気になるので、読んでみたいと思った。この著者の本がとても気になるので、他の作品も読んでみようと思う。

 

そして、人格障害のターゲットになっている方へ。この小説を読んで特性を理解した上で、もし組織が腐りきっているならば、復讐は考えずにすぐに逃げて下さい。でなければ、私のように再起不能になります。何か違和感を感じたら、その人物とは距離を置いていつでも逃げられる様にしてください。さもなければ、私のように逃げるにもこじれて抜け出すのが難しくなります。