昨日は色々アクティブに動いていたが、今朝になって色々と頭が混線した為、メモの意味でこの記事を書いておこう。勉強したことの復習兼今までの経験が正しいかどうかの検証の意味も兼ねる。
私は昔、インターネットプロバイダーの料金窓口の中の人だったり、クレジット会社の事務をしていたことがあり、かなりお金と接する機会があった。お金と人間の心の問題はかなりリンクしていて、貯蓄残高に比例してお客の態度も良くなっていく体感がある。その関係でファイナンシャルプランナーの資格を取ったが、実にファイナンシャルプランナーの勉強が楽しく、それと同時に自分の予測が現実味を帯びてきた。
借金と言っても奨学金やショッピングローン、車のローン(車検の為のローンも含む)、住宅ローン、キャッシング等色々あるが、大体は雪だるま式に返済額が増えて行くものばかりだ。奨学金には無利子のものと有利子のものと二通りあるが、無利子で無い限りは雪だるま式に返済額が増えていく。それも返済期間が長くなればなる程、そして一回の返済額が少なければ少ない程、合計の返済額が増えていく。正に蟻地獄だ。
奨学金や自動車ローンは金利が低く抑えられているし、住宅ローンは住宅ローン減税があるので言うほど問題ではない(ただし身分不相応なやたら高級なものは除く)が、問題はキャッシングやカードローン等、クレジット会社で言うところのショッピングローンと呼ばれるものだ。これらは大体の場合が物が少額である為、敢えて高い金利を取っている。要は安いもの位自分でお金を貯めて買え、それが出来ないなら高いお金を払えということである。そしてゲスな話、そういう人が増えてくれれば中の人のお給料が上がるから、良いお客さんである。本音では金くれ！と中の人も手を子招いている。
またショッピングローンに関しては、落とし穴が沢山ある。その典型例がリボルビング払いである。月々一定金額を払うだけでものが手に入るという謳い文句だが、実際は買い物を重ねれば重ねる程月々の返済額が増えると同時に、返済期間が長引く為、なかなか元金が減らずにクレジット会社は長い間利益を貪れる。クレジット会社的には打出の小槌だ。そういう美味しいお客にはどんどんカードを使え！と言わんばかりに営業をかけ、自己破産しない位にお客を締め上げて長いことお金を吸い取る仕組みが出来上がる。
ここまでクレジット会社やらローン会社が美味しい汁を啜る話をしたが、逆に被害(？)を少なくする方法もあるにはある。それは…。
一括で払ってしまうという方法と、ほぼ一括に近いが２回に分けて払ってしまう方法がある。
まず一括では金利はほぼかからない。というよりもかかる場合の方があまり無い。未だにそうだとは思うが、一括にしてしまえばクレジット会社やローン会社は手数料位しか取れないので、あまり旨味は無い。むしろあまり来て欲しくないお客である。手数料が取れるだけマシだと諦めざるを得ない。
また大体のクレジットは２回までは金利がかからない様になっている為、もし残高が一気に減るのが精神的にしんどい様ならば、２回に分けるのも手だろう。
もしリボルビング払いや沢山分割してしまっても、被害を最小限に食い止めることが出来る。それは、お金が出来たら繰り上げて返済してしまうことだ。
繰り上げ返済にはただの繰り上げ返済と一部繰り上げ返済があるが、ただの繰り上げ返済は残りの借金を一括で返してしまうこと、一部繰り上げ返済はお金を多めに返して返済期間を短くするかあるいは月々の返済額を減らすというものである。最終的な返済額の少なさは繰り上げ返済、一部繰り上げ返済(期間短縮型)、一部繰り上げ返済(返済額軽減型)の順で少ない。利子は計算の都合上一回ごとに掛かるので、期間を短縮してしまった方が最終的には合計返済額が少なくなるという仕組みだ。借金はさっさと返してしまった方が安上がりである。
そしてお金を借りる時は予めどの位の期間で何％の利子をいくらずつ返すのかを計算してから借りると、被害が少ない。金利の計算はめんどくさい様に感じるが、とある方法を使うと楽に計算が出来る。それは、元金に相応の「資本回収係数」というものを掛けてしまえば楽に計算出来る。ファイナンシャルプランナーの参考書には細かい数字が載っているものがあり、10年かつ1％～8％位ならば元金に掛けるだけでおおよその一回の返済額が分かる。後はその数字に乗っ取って返していき、お金に余裕があればまとめて払ってしまえば負担が少なくなる。
お金を使うにはそれ相応の知識が必要だと感じるが、無計画に使うと倍以上のお金をむしり取られる。よく考えて使わなければ永遠に高いお金を払い続けることになるだろう、と債務者やインターネット料金を滞納して止められて「ネットが使えねぇじゃねぇか！どうしてくれるんだよ！損害賠償を払え！！」と訳の分からないキレ方をするお客を見ていて思う。ご利用は計画的に。
追記・資本回収係数でググると計算してくれるサイトがある。わざわざ計算しなくても返済金額まで出てくるので、かなり親切だ。借金する前に冷静に計算してみると、無理が無くより少ない金額で借金することが出来る。計画的に利用したい。
