統合失調症患者のつぶやき~ゲスでいいじゃない~

統合失調症を治療中の患者が闘病日記+ゲスなつぶやきを呟くブログ。ゲス注意。女・既婚者です。

そういえば8年前の今日位が…。~重い話注意~

8年前の多分今日に、私は友人を亡くした。私は彼をお兄さんだと思っていた。いつもおどけて見せる彼に心を打たれていた。あの頃は絶賛掲示板荒らしをしていた頃でとても荒んでいたが、そんな中彼は私に優しくしてくれた。

 

彼の死因は「鬱病」による「病死」。彼は亡くなる寸前まで病と戦い、何よりもお子様を愛していらっしゃった。また周囲の人間を最期まで気遣っていた。

 

あの頃の私は他人に対して物凄く疑心暗鬼で、彼の「死にたい」という発言を軽視していた。またいつもの「死ぬ死ぬ詐欺」だろうと見過ごしていた。その頃の自分を殴り飛ばしたい。彼の重大なサインを軽視し、ただの冗談だろうと笑っていた。こんな事になるとは思わずに。未だにこの事が引っ掛かっている。

 

そして彼が亡くなった時に、その時は信頼出来るだろうと思い込んでいた自称竹を割った様な性格の自称サバサバ女に泣きついた。するとそいつは「鬱病は甘え」「ただでさえ精神病にかかるということは自分を見失っているのに、それで自殺とか甘えてる」「どんなに辛くても自殺した彼が悪い」と言い放った。そしてそいつはmixiで、彼のことを「死にたいと言う馬鹿は死ぬ気で生きてから死ね!」と長々と悪口を書いていた。それに対して「そいつに私だったら、さっさと死ねばいいって言ってしまうわ」だの「ぼくも死にますwwwバイバイ!」だの「死ぬ死ぬって言うだけでもアレなのに、実際に死んじゃうとかwww」という書き込みがつき、誰1人としてそいつを諌める者は居なかった。

 

あの時、私の中で何かが壊れてしまった。尊敬していた人の死。信頼していた人の裏切り。死者を愚弄し、それをネタに盛り上がるカスと言ってはカスに失礼な位卑しい連中。

 

それ以降、認知機能がガタッと落ち、日に日に発狂する回数が増え、常に被害妄想が止まらなくなり、ついには幻覚や幻聴がはっきりと見えたり聞こえたりするようになった。最後まで保っていた理性の糸がプツンと切れてしまった。

 

これはまずい、そう思って大学病院に検察入院したら、統合失調症という診断が下った。

 

私の怒りや悲しみさえ被害妄想と取られてしまうのかと思うと、とても悲しい。その想いからリハビリに励み、37キロもの大量減量を達成し、ついには資産形成の為に投資や勉強を始めた。全ては復讐の為だ。こいつらや他の私や私の大切な人たちを愚弄した連中等への復讐心でここまで来た。

 

だが、今になって思う。

 

本当に彼はそれを望んでいるのか、と。

 

彼は生意気でどうしようもないただの掲示板荒らしの私を優しく受けいれてくれた。この復讐心は彼に対しての裏切り行為になってしまうのではないかと、ふと思う。確かに私の怒りや悲しみは正当なものかもしれないが、こんな私を見て彼は何と言うだろうか。亡くなってしまった今は、彼の本心は分からない。

 

本当にこれで良いのか。私の行動は本当に正しかったのだろうか。彼との思い出を憎いものにしてしまい、綺麗な部分を見落としていた部分が否めない。

 

彼が生前大好きだったDIR EN GREYのToshiya氏が言っていた言葉が突き刺さる。「子どもから見て格好いい大人になりたい」。私もこの言葉をよく覚えているが、私は気付いたら格好悪い大人になっていた。

 

彼の名誉の為に言っておくが、彼は決してただの自殺ではない。むしろ病と必死で戦いつつも身を粉にして働いた上での「病死」だ。そして私の中では「名誉の戦死」だ。彼は結果はどうであれ、必死に病と向き合いつつも家族の為に頑張った。そしてその姿は私の心に焼き付いている。

 

最近は忙しすぎて正直このことが思い出せなかったが、ふと思い出した。それと同時に、急に寂しくなった。また彼のおちゃらけたコメントを貰いたい。本当は生きていたかったであろう彼の分まで生き、幸せになることが本当の弔いではないかと思えてきた。

 

彼のご冥福を心から願います。