以前ここのブログにもちらっと書いた様に、私は元セックス依存症だ。そしてその後にアルコール依存症も併発し、吐かずに食べ続ける摂食障害になり、今はやっと普通の体型かつ普通の食欲(?)に戻った。まだ摂食障害の気はあるものの、カウンセリングや旦那の協力もあり、何とか普通の状態に戻りつつある。
かつての私は本当に性欲の奴隷だった。少しヤりたいなと思ったら出会い系サイトを使って遊んだり、逆ナンパをしてまで遊んでいた。更にそれでも足りなかったので、1人で最低五回…。最高新記録は八回だ。その位性に飢えていた。勿論、日常生活にも支障をきたしていて、徹夜で性欲を発散していたりしたので、昼間は常に眠かった。更に発言も常に下ネタばかり。本当にあの当時は狂っていた。
様々な理由があり夜の業界で働いていたが、隙間時間を利用しては男遊びを繰り返していた。こんな生活をして性病にかかったのは一度…それも軽度なもの…しかないが、今思えばかなり危ない橋を渡っていた。本当に馬鹿だったと思うものの、その頃の感覚や男遊び、夜の業界での経験を糧に試験勉強を頑張っている。
正直私はただ性欲が強いだけではない。むしろ人よりも少し強い位だ。どういう気持ちでたくさんの男と遊んだというのかというと…。
今までの私は親や祖母から「何の価値も無い出来損ない」と言われ続け、ご飯もろくに与えられないまま勉強をさせられていた。一問でも間違えば殴られ、少しでも休めば「あんたは自分に甘い」と言われて金切り声をあげられていた。そして私が良い意味で目立つと私には「大したことではない。他の子の方が凄い」と罵られ、私が残した業績を全て自分の手柄にして威張っていた。PTAの会長をやっていた母は、自分が威張る為なら娘が具合が悪くても放置し、自分はPTAの飲み会に参加して自分の地位の向上ばかりに力を入れていた。外では良い母。家では鬼婆。
家庭では居場所もなく、学校では優等生。こんな自分に嫌気が差していた。更に変質者や同級生の知的障害者、興味深々な男子、あまり可愛くない女子の色んな意味での「おもちゃ」だった。正直自分の価値は「おもちゃ」になることでしか得られないということを自ら刷り込んでいた。
だからこそ、自分が認められるのは「おもちゃ」になっている時だけ、そうとしか思えずに色々な男性と一夜を供にした。求められているだけで「自分は存在していて良い」という安心感があった。たとえ人から「汚い」「不潔」と言われても、自分にはこれしか価値が無いと思い込んでいた。
ここまでの私の話を見て、「気持ち悪い」「馬鹿」「女の敵」「自分を大切にしろ」という感想が浮かんでくるかと思うが、そう思えたのならば相当恵まれている。自分のことを大切に出来るだけの「自尊心」をご両親から頂いたのだから、それだけでかなり恵まれていると私は思う。そういう方は是非ご両親に感謝してしっかりと親孝行して欲しい。私のように自尊心が低すぎるが為に、自分に愛着が持てずに性やアルコール、食べ物に依存したり、自分の腕をカッターナイフで何度も切りつけることをせずとも満たせる自尊心があるのだから。
昔はそういう恵まれた人に対して何事にも変えられないジェラシーを抱いたものだが、今はどうでもいい。過去は変えられないし、現に私は不妊症だ。この現実を受け止めた上で、前に進むしかない。持っているカードを増やしつつ、勝負するしかない。
未だに自尊心も自分に対する愛情も何も無いが、家族や友人に対する愛情はある。だからこそこの人たちに報いる為にも自尊心を得る必要がある。何も無い空っぽな人間だからこそ、張りぼてでも良いから自信を持ち、誰かの為に頑張りたい。その為にも自分を大切にすることを覚えた方が良いかもしれない。
私を「汚い」と言い切れる人間がただひたすら羨ましい。私にはない「清純さ」があるのだから。だからこそそれにはなれなくても、別な何かで代用出来れば良いと思い、今現在頑張っている。
ここまで長文で書いてきたが、私は別に「汚いって言うな」「私を受け入れろ」「私に同情しろ」と言いたい訳ではない。ただ、ネットサーフィンをしていて、私と似たような人間がいたから触発されて書いただけである。私自身は軽蔑されようが、白い目で見られようが、事実は事実なので受け入れるし、正直後ろめたいことをしたという自覚もあまりない。これから気を付ければ良いだけだと思っている。そして旦那も私の過去を受け入れてくれたのだから、この人の為にも頑張ろう、そう思うだけだ。