統合失調症患者のつぶやき~ゲスでいいじゃない~

統合失調症を治療中の患者が闘病日記+ゲスなつぶやきを呟くブログ。ゲス注意。女・既婚者です。

私が飼った猫さんたちの不思議な話

私の家には常に猫さんがいた。私自身は猫さんアレルギーだが、可愛がっているうちに治ってしまって、猫さんにキスをしても大丈夫なまでになった。猫さんは不思議な生き物だと常々思った。

 

私が小学校五年生の時に、初めて茶トラの雄猫さんを飼った。彼の名はマイケル。毛の雰囲気が「ファッツマイケル」のマイケルにそっくりだったからその名前が付いた。マイケルはご飯を食べたり、ミルクを飲むと「美味い、美味い」と喋る子だった。とても面白く、可愛い子だった。彼は弟が深夜に彼の名を呼ぶと、返事をしながら首を吊って6ヶ月で亡くなってしまった。泣きながら遺体を庭に埋める際に、また会おうと伝えた。

 

話が前後するが、幼稚園の頃、庭に野良猫さんが集まっていたが、子猫さんを里子に出したら母猫さんが行方不明になり、最後まで残って「お願いだから貴方の家の子にしてください!」と来た雄の黒猫さんがクロベエだ。その後は獣医をしている祖父母の所に預けられていたが、マイケルが亡くなった後で家に戻ってきた。この子はとても綺麗な子だった。警戒心が強かったものの、私にはよく懐いていた。少しドジな所があるものの、とても豪快な子だった。最期は腎不全になり、介護の末にみんなに看取られながら亡くなった。

 

その後には、少し不細工な雌の猫さん・さくらが来た。彼女はお弁当に入っていた鮭を盗み食いする位食欲が旺盛だ。そして結構ドジで、性格がキツい子だ。彼女は存命で、今年で19歳になる。

 

さくらが6歳の時に、捨て猫さんでボロボロになったかえでを連れてきた。前の飼い主に虐待をされていたせいか、とても警戒心が強くてキツい子だ。さくらと同い年位で、未だに存命だ。見た目はちまっとして可愛いが、近付くと威嚇される。

 

さくらが8歳の時に、元々祖父母が飼っていた雄のアメリカンショートヘアーの猫さん・光太郎が来た。彼は去勢をしていないせいか、かなり亭主関白な子だった。見た目が不細工だが、声が物凄く綺麗で、よく野良猫さんをナンパしては「見なかったことにしよう」とそっぽを向かれていた。彼は睾丸の病気で六歳で亡くなった。

 

ここまでが家を出る前に飼っていた猫さんたちだが、家を出てからも猫さんを飼い続けた。

 

私の病名が分かって死刑宣告を受けたかのようにショックを受けていた時に、運命を感じて連れてきたのが、ベンガルの雄猫さんの滑皮さんだ。とても美しい猫さんで、一目で気に入ってしまった。とても人懐っこいが、変な人からは物凄いスピードで逃げる子だった。彼とのエピソードは物凄くあるし、このブログでも書いている。彼は人の心が分かり寄り添ってくれる心優しい子だった。まるでクロベエの生き写しの様な子で、顔や体格まで似ていた。彼がピンチになると、必ず夢にクロベエが出てきた。旦那が大好きで、常に旦那の側から離れなかった。そして物凄く人間くさい子で、話しかけると返事をした。つい最近亡くなって寂しい。

 

滑皮さんが一匹では寂しがるので連れてきたのが、ノルウェージャンフォレストキャットの高田だ。彼はペットショップで見つめあっていたら店員さんが「抱っこしてみますか?」と聞いてきたので抱っこした。旦那に抱っこさせようと引き離そうとしたら、「キーッ!」と言って爪を立てて「こいつから俺を離すな!」と怒った。彼の執念で私達が買うまで売れ残っていた。とても美しくて賢い子だった。私と滑皮さん以外には警戒心が強い子だった。彼は三歳で拡張型心筋症で亡くなってしまった。

 

高田が亡くなった後、滑皮さんがやたら寂しがって鳴くので、ノルウェージャンフォレストキャットの雌猫さん・姫を連れてきた。元々高田が居たペットショップで買おうとして向かっていたが、カーナビが別な店舗を指してしまいたまたま降りて見た先に姫がいた。どの子にしようか迷っていたが、滑皮さんの匂いの付いたおもちゃの匂いを嗅がせて、怒らずに良い反応を示した姫を連れて帰った。高田と比べるとかなり不細工だが、とても人懐っこく、誰にでもお腹を見せ、人や滑皮さんが具合が悪いと、舐めたり側に寄り添い、時にはどつきつつも面倒を見る子だ。今は四歳。まだまだ長生きして欲しい。

 

うちに来る猫さんたちの特徴としては、美しい短命な雄猫さんを二匹飼い、その二匹から様々なことを教えて貰った後で、逞しくて図太くて長生きな不細工な雌猫さんが来る傾向がある。どの子も優しいが、優しくて美しい子程短命だが密度の濃い生活を送れる気がする。

 

もしかしたら、滑皮さんはクロベエの生まれ変わり、高田はマイケルの生まれ変わりではないのかと思えてくる。現に滑皮さんがピンチの時にはクロベエが出てきたし、マイケルが亡くなった後に「次に生まれ変わったらもっと一緒に居ようね」と話したら生まれ変わって会いに来た。更にマイケルは私に物凄くなついていた。この現象は何なのだろうか。デジャブなのか、スピリチュアル的なものなのかは分からない。ただ、とても優しい気持ちになった。

 

この傾向で行けば、姫は長生きだろう。滑皮さんや高田の分まで長生きして欲しい。そして長く一緒にいたい。