私の実家は毒親だが、裕福かつけっこう良いところの家庭だったらしい。よく祖母に「良家の子女がそんなことしない！」と怒られたが、私自身は食事も与えられなければ、何かとたかられていたので、むしろ貧乏だと思っていたから「何言ってるんだ、このババア。ボケてんのか？頭がイカれたか。」と内心で悪態をついていた。
入ってくるお金も莫大だったが、無駄遣いのレベルもおかしかったからこそ、うちは浪費貧乏だと思い込んでいた。祖父母は着物や宝石、不動産を見に行ってはその場でポンポンと買っていた。その度に私はめちゃめちゃにキレたが、何度もそれを繰り返していたのに気付かなかった私はやはりボケている。かと思いきや、私の母も「うちは貧乏だ。お金が無い。」というので、私は少ないお小遣いから教科書やら昼食を買っていたが、その割にはよく外食をしていたし、服やお酒をガンガン買っていたし、無駄な位習い事や塾に行かされていた。私は頭が悪いからお金が無いと思っていた。だからこそ父のリストラで弟の学費が出ないと聞いた瞬間に、夜の仕事を始めた。それでも追い付かなくて、昼間はコールセンターでも働いた。そのお金も結局は、学費と祖父の介護代と親の酒・タバコ代と私の仕事の為の偵察用の飲み代と服代に消えていった。
娘には金銭教育をしっかりとしていこうと思うものの、家庭のお金の事情は何て言おうかと迷う。正直今の状況は、お金が無い訳ではないが、頻繁に無駄遣いするお金は無い。あまり「うちは貧乏だ」と言うと、心が荒んで夜の仕事に抵抗が無くなってあまり良い結果にならない可能性がある。この辺が難しい。ただし、私の母方の一族の様に、無駄遣いばかりさせていては性格が悪くなる。どうしたら良いのか難しい。
そしておやつに関しては、手作りだけでなく市販のお菓子も与える予定だ。確かに手作りお菓子は良いかもしれないが、市販のジャンクなお菓子も経験として食べておくと良いと私は思う。それに、どんなに親がこだわった所で、友達と関わるとジャンクなお菓子を食べることになるだろう。それならば、あらかじめ慣れさせておくのも悪くないと思う。
金銭教育は難しい。だからこそしっかりとしていこう。
