昨日、初めて一人で肉汁がたくさん出る餃子を作った。今までは料理が下手な母親の監修の元であまり美味しくない餃子を作っていたが、全て自己責任で最初から最後まで作ったのは初めてだ。初めての料理はレシピを参考に作るが、参考にしたレシピがとても良いもので感心した。
大学で料理の勉強をした為、レシピや使う材料の分量を見ただけでだいたいの味が想像出来るが、今回参考にしたレシピは何故そうなるのかということがとても分かりやすく、料理初心者の「何故?」にきちんと答えられている素晴らしいものだった。そして案の定レシピ通りに作った餃子は美味しかった。久々に頭の良い人の書いた物に触れた気がして安心した。
たまに趣味兼大学の時の知識を磨く為にクックパッドを見ているが、良いレシピを見ると感激する。良いレシピとは、調味料の分量を「適量」という言葉で誤魔化さず、グラム数なり大さじ小さじで表記してあり、調理工程で何故この様なことをするのかという説明が分かりやすく第三者目線で書いてあるものが好ましいと私は思う。自分の料理上手を自慢したいが為の、自己顕示欲満載な伝わらないレシピは、正直に言ってレシピとして成り立っておらず、参考にする価値は無い。なるべく初心者の目線に立って、手取り足取り教えてくれるレシピは、勉強になるし作っていて失敗があまりない。読み手のことを考えて、気遣いがしっかりと出来ているものは、失敗が少なくて応用力も付いて嬉しいことだらけである。
どんなことにも思いやりが必要だと改めて思った。独りよがりの、私が私が!という自己主張だけでは、伝わるものも伝わないな、と反省した。また、自分も初めから料理や勉強等が出来た訳ではなく、初心者だった時期があったな、と再確認した。本当に良い刺激だった。周りを馬鹿にする前に、己の傲慢さを省みた方が良いな、と反省すると共に、忘れていたものを思い出してはっとした。このレシピの製作者に最大限の感謝をしたい。尚、何処のレシピかは、かなりの機械音痴な為リンクが貼れないが、「ミシュランの味!肉汁餃子!!」的なことが書いてある、分子調理学研究者の方のレシピだ。最後に不親切で申し訳ない。