何か意識高そうな大学生だと思われる二人組(男)が私の向かい合って後ろの席に、ただならぬオーラを撒き散らしながら座ってきた。しかも「いえいえ、ありがとうございます」「本日は宜しくお願いします」と押し問答しながら通路を塞いでて、非常に邪魔くさい。取り敢えず座れ。おすわり!
何かうだうだと押し問答の末に席につく男たち。まぁ、お疲れ様です。よく分からないけど、頑張って下さい。
そこから男Aの独壇場と化した。
「自己啓発が~」
「ナチスから逃れてきた人が~」
「ビジネスの会費が○万円でぇ~」
「もっとチャンスを~」
ダメだ、限界だ。何、この面白いお兄さん。下手なお笑い芸人より面白い。笑いを堪えるが、ニヤニヤが止まらない。
「へーぇ、凄いっすねぇ」
「はーぁ、そうなんすか」
男B、微妙に引いてるよ。なんか返事に生気が感じられない。
静かな店内に男Aのありがたいお説教が響いてるが、他のお客さんも苦笑いしてる。若いのにおっさんかよ。まぁ、若いって自信があっていいですねー(棒)
笑いを堪えてると、私の到着したオムライス到着。もぐもぐ…ああっ、幸せだ♪と思ったが、この意識高い系が気になってご飯が喉を通らない。次はどんな面白発言が聞けるか、気が気でなかった。
「しっかし世の中に必要な職業やってる人は偉いよね~。まぁ、そういう人はお給料少ないんだけどね。介護職とか公務員とか。残業代も大して出ないんでしょ?なんだけど昼の12時から定時まで働いてさぁ~。」
ぶふぉっ!それ、褒めてんの?貶してんの?てか公務員のお給料が少ないとかほざいたら、その辺に某市民団体の方がいらっしゃったら、貴方無事じゃ済みませんよ?(笑)思わず周囲を見回すが、それらしき人物は見当たらない。…よかったね、命拾いしたね。ていうか公務員は朝の8時半から働いてますが。アイタタタ、片腹痛いわ~。
そしてこの男A、ただでさえ腹筋崩壊しそうな私にとどめを刺す。
「世の中やりたい時にやったもん勝ちよ。低収入の奴は負け組だ」
ぶぶぅっ!
オムライス吹き出すだろ、もう勘弁してけれー!
意識高い系男たちは、この名(迷?)台詞を残して去っていった。…お母ちゃん、もうあたち限界れす。ダメだ、ただでさえ割れてきてる腹筋が6パックになってしまう~!このままだとスーパーサイヤ人になって元気玉投げつけそうだ。
ここで反論。
おめーら、表面上は負け組に見えてるだろうが、最終的に勝てばいいんだよ。正しいことして、後ろめたいことは無いと胸張って堂々としてれば幸せなんじゃないの?若いうちは博打が打てるのかもしれんが、年取るとそれも出来ない(家庭を持つということは、そういうことじゃね?)から、堅実でも貧乏でも堂々としてれば幸せやん。
そして高リスクを負ってからが本番で、その時目の前の男は残ってくれるのか、よく見極めておけ。
そして何よりも…。
アレかいて風呂入って寝ろ、小僧!
と妬みに見える発言をしている私が言うのもアレですが…。まぁ、若いって素晴らしいな。フレッシュかつジューシーな感性にただひたすらニヤニヤしてる私は、ただの変な人だったのではないか?と鬱になった。