統合失調症患者のつぶやき~ゲスでいいじゃない~

統合失調症を治療中の患者が闘病日記+ゲスなつぶやきを呟くブログ。ゲス注意。女・既婚者です。

たまには栄養士らしいことでも書くか

昨日は確かに出掛けたりなんだりしたが、特に書くことが無いので、たまには栄養士らしいことを書いてみる。

 

よく巷では「あれを食べたら痩せる」「これを食べてはいけない」等という情報で溢れかえっているが、確かに論文では食品にその様な「傾向」が見られるとは書かれてはいるが、正直それらのものを食べたからと直ちに影響が出る訳ではない。

 

食品は薬ではないので、これを食べたからとすぐに痩せたり体調が悪くなることは、アレルギーや余程不衛生な物や毒でない限りは食べたからといってすぐに効果が出るものはあまりない。常に食べているならば影響はあるが、「たまに」食べたりする分には問題無い。ただし例外なのは、糖尿病や腎臓病等で食事制限をしている場合に食べまくることや薬を飲んでいる人(特にワーファリン等)に対してグレープフルーツを与えることは良くないが。

 

太るか太らないかは主に全体のカロリーだけではなく、栄養バランス等も考慮した上での食事が出来ているかということだ。バランスが悪ければ、そのバランスを補おうとしてお腹が減る。たくさん食べても食べ足りないというのはそういうことである。特に「あれが食べたい!」と強く思うことがあるが、それはその食べ物に含まれている栄養素が足りないということで、それを補う為に食べたくなる。ここで注意したいのは、そういう時にバランスの悪いものを食べてしまうと余計にお腹が空くので、何が足りないのかということを把握してそれを補えば空腹は治まる。その為にも、どの食べ物には何の栄養素が入っているかを頭に入れておくと良い。

 

そしてここでよく人が考えがちな勘違いを訂正しておくと、じゃがいも等の芋・かぼちゃは野菜ではなく主食(炭水化物)である。土から取れるから野菜だと考えがちだが、それを言ったら米や小麦も土から取れる。

 

よく最近は低糖質ダイエットが流行っているが、私はそれを危険視している。なぜなら、体や脳を動かすエネルギーは炭水化物の最終形態であるブドウ糖。それが慢性的に不足していたのでは体が動かずに不都合が出る。何よりも低糖質ダイエットの考案者がその影響で亡くなっているという話を聞いて、そりゃそんな極端なことをしていたら亡くなるのも無理は無いよな、と思う。

 

そもそも低糖質ダイエットをする目的は、糖質の摂りすぎで太っている患者さんに適切な量の糖質を摂って貰おうというのが狙いである。食べ過ぎている人が意識して、食べ過ぎているものを減らすという点では有効ではあるものの、普通の人がそれをしたからといって直ちに影響があるどころか、むしろ悪影響である。

 

要は程ほどに腹八分目にバランス良く食べて、たくさん頭や体を使って、よく寝ることが一番である。主食(パンやお米、芋等の炭水化物)、主菜(肉・魚・豆腐や納豆等の豆類)、副菜2つ程(漬け物少々とサラダや和え物等の野菜)、汁物を腹八分目に食べれば健康的に痩せられるだろう。ただし、「常識的な量」で食べること。ここで味付けを濃くすると、いくらでもお米やパン等の炭水化物を食べてしまうので、「薄味」に慣れておくことが必要である。

 

それでもどうしても濃い味が食べたくなったら、塩の入っていないスパイス等で匂いを濃くするのが1つの手である。何故なら、味覚と嗅覚はリンクしているからだ。よくタイヤの匂いを嗅いだら、タイヤの味が想像出来てしまうことがあるが、あれと同じである。胡椒や唐辛子、ガラムマサラ等で匂いをつけると、味が濃く感じる。パウダー状がかけすぎず、よく混ざるのでおすすめだ。ちなみに病院の不味い食事を食べやすくするのにも有効である。また甘いものをより甘く感じさせるには、「砂糖の入っていない」シナモンやバニラビーンズがおすすめだ。

 

食べたいものを我慢し過ぎるとストレスを抱えてろくなことにならない。かといって好きなものを好きなだけ食べていたら病気になる。何事も程々が良いということだ。病気になるとその後の人生が味気ないものになってしまうので、若いうちから程々を心がける様にしたい。