統合失調症患者のつぶやき~ゲスでいいじゃない~

統合失調症を治療中の患者が闘病日記+ゲスなつぶやきを呟くブログ。ゲス注意。女・既婚者です。

栄養士失格だが、敢えて書く

たまにはまともなことを書いておこう。

 

私は管理栄養士育成の大学を卒業(ただし、管理栄養士は持っていない)し、十数年後にFPの資格を取った人間だからこそ、伝えられることがあると思ってこの記事を書いた。何故管理栄養士を取らず、栄養士の道を諦めたのかというと、老害ばかりが蔓延って何も進歩もせず、若い人たちは自分で道を切り開くことをせずに文句ばかり一人前でジャンヌダルク的な人を待っているだけで自分の立場を上げる努力をしようとせずに資格を持っていたら誰でも出来る仕事しかしない奴らが多い印象を受けて、絶望したからである。どこの業界でもそうだし、夜の職業という何でもアリの無法地帯でナンバーに入っていた私としては、そういった奴らは高収入の人に(ちなみに私は高収入の管理栄養士に会ったことがある)口々に「自分さえ良ければ良いのか?」と詰めよって来るが、そんなあまっちょろい考えだから稼げないんだよと、悪態をつきたくなる。高いお給料や何かしらの報酬が欲しければ、大きなリスクを取らなければならないのは、セオリー通りである。それをせずにただ口を開けているだけでは、その口に入れられるのは強酸だと声を大にして言いたい。

 

長い前置きは程々にして、今はコロナウイルスやらステイホームやら、何かと物騒な世の中になったと思う。それに伴って、食事の手間も随分と増えた印象がある。事実私も、1日三食を作るのが面倒すぎてつい出前に頼ってしまう。

 

よくうだつの上がらないチュプが「手作り料理こそ至高」と息巻いて、共働きでレトルトや出来合いの物に頼らざるを得ない人を馬鹿にしているが、こんなことを言ったら栄養士失格と言われそうなのを承知の上で言うが、阿呆はどちらだと問い詰めたい。確かに手作りの方が良い様に思われるが、レトルトや出来合いの物を使っても特段問題は無いどころか、かえってメリットになることもある。

 

まず、大体のレトルトは各企業の栄養士や専門家等が知恵を出しあって衛生にも細心の注意を払っているので、安心かつ安全であるということだ。その会社のレトルトを食べて、異物混入が起きたり、食中毒が起きると、保健所から指導…下手をすると営業停止を食らったり、リコールで手間もお金も食品ロスも生じてしまうし、信用問題に発展する為、その部分に関しては細心の注意を払っている。また、仮に何かがあったとしても、その部分については責任の追及がしやすく、食中毒等の原因特定がしやすい。そういう意味では安心かつ安全であると言える。

 

次に、誰でも安全に開けられる様に容器が工夫されているので、手を怪我してそこからの細菌感染や、食中毒になるリスクを減らすことが出来る。細菌によっては手の怪我の部分から侵入して感染するものがある為、それに曝される危険を減らすことが出来る。また、傷口から何らかの菌が食品に移り、そこから食中毒が広がるリスクを減らすことが出来る。この容器に関しては、各社とも常に工夫している為、かなり安全になってきている。

 

最後に、レトルト等は栄養価を表記している物が多いので、カロリー管理がしやすいというメリットがある。手作りで栄養管理をしようとすると、細かい材料や加熱の加減等を考慮しつつ献立を考えなければならない為、かえって面倒で不正確だ。その点レトルトは分かりやすいので、栄養管理がかなりしやすい。

 

これらだけでもかなりのメリットがあるが、作る側も食べる側も早く出来上がるので、ストレスが少なくすぐに食べられるのでそれも全然良いことだと思う。食事には栄養補給以外にもコミュニケーションツールや癒し等の効果もあるので、手作りにこだわるばかりにストレスが溜まってギスギスした食卓になるよりは、レトルトや出来合いを使って笑顔で楽しく食事をすると、体に良いことがたくさんあるので、私はレトルトや出来合いも使っても良いと思う。

 

もし仮に栄養補給だけで良ければ、サプリメントをある程度飲めば解決するだろう。だが、味や会話、食感や温度等の感触等を楽しむのがストレス解消や消化をスムーズにする働きがあるので、効率よく栄養を摂ることが出来る。

 

そして健康的な食卓はお金がかかると思われがちである。確かに管理栄養士が言う「1日で野菜360gを食べろ!」というのはお金がかかるし、調理する手間もあって面倒くさい。だが、レトルトやコンビニ等の出来合いのお惣菜を使ってでもしっかりとバランス良く食べることで、「ある程度」の病気や怪我は防げる。栄養不足になれば判断力が下がったり、精神衛生上良くなかったりするので、その結果余計な病気や怪我を呼び寄せたり、それによって生じる様々な出費を防ぐことが出来て、結果かなりお得である。だからこそ食費を削ってバランスの悪い食事をするのは、コスパが悪い。尚、栄養が偏ればそれを補おうと体が空腹サインを出す為、その結果がドカ食いに繋がって太り、服の買い直しや食費の増加、新規や乗り換えで医療保険や生命保険に入るのが難しくなり、肥満から生じる生活習慣病に繋がって、かえってお金が高くつく。長い目で見て、多少質が悪くとも、バランスの良い食事をしっかりと三食食べれば良いことづくめである。コンビニのお惣菜でもバランスの良い食事は可能なので、是非少し考えながら食べるものを選んで頂きたい。

 

よく日本人は「苦労こそ美徳」だと宣っているが、その「苦労」でストレスを抱えて周囲に当たり散らしたり、それによって他人や自分の命や尊厳を奪ってしまったり、他人に迷惑をかけているようではどうしようもない。そもそも、楽をすることや手を抜くことは法律には抵触しないし、何も悪くない。常に全力疾走している方がかえって暑苦しい。多少でもストレスを減らして、他人にも自分にも余裕が持てるのならば、手を抜いたり楽をすることは全然構わないだろう。どこぞのブラック企業ではないが、やりがいだけでは飯は食えない。人は仙人ではないから、霞では生きていけない。そんなに苦労がしたいなら、自分一人でやって他人に強要するなと言いたい。

 

労力を増やしてイライラするよりも、レトルトや出来合い、電子レンジ等をどんどん使って心を穏やかにする方が安上がりであれ。下手なストレスを溜めて病気になって、果ては障害になるよりは、どんどん楽をして良いと私は思う。思い詰める必要は無く、楽をする自分を許してしまうと心が軽くなるだろう。私もそうしようと思う。