昨日は少し出掛けていた。
朝起きてから少しして、猫さんの姫に餌をあげた。姫はだいぶ立ち直れているものの、やはり滑皮さんの為に横を空けていた。
姫のお世話を終えてから、しばらくぼーっとしていた。たまに滑皮さんの名前を無意識に呼んでしまう。寂しさはあまり感じないものの、空しさを感じた。
ぼーっとしていると、姫が顔を覗きこんできた。そして、顔をペロペロと舐めてきた。涙の跡を拭き消すかのようなリアクションに、逆に涙が出てきた。
彼が亡くなる前に、彼女に何かを託していたみたいだった。彼と顔を合わせた姫が悲しそうな顔をしていた。その約束を守るかのように、彼女が寄り添ってくれた。
途中で休みの旦那と一緒に「風」というラーメン屋に行った。こく旨醤油を食べたが、とても美味しかった。また来たいと思った。ここはつけ麺よりも普通のラーメンが美味しい。
帰ってくると、姫が飛んで来た。やはり寂しかったのだろう。体をくねらせて擦り付けてきた。
少し寝たら、急に毒母に対する怒りがこみ上げてきた。母は「どうせ死ぬから」と、人間の食べ物をしこたま滑皮さんに食べさせていた。その結果、もう思い残すことは無いと何も食べなくなってしまった。彼を殺したのは母だ。もう関わりたく無いし、顔も見たくない。彼よりも母が死ねば良かったのに。こういう奴に限ってなかなかくたばらないが、とっととくたばれ、精神異常者と思ってしまった。
この時から、怒りが止まらない。母には苦しんで死んで欲しいと思うようになった。