今、頭の中でB'zの「夢見が丘」がエンドレスで流れている。
本当に、「先生」あなたの言葉が思い出せない。そして本当に優しくなれるのは色褪せた景色を見てる時で、嘘の無い言葉は誰かを深く永遠に傷つけていく。
本当に深い歌詞だ。
昔はこの歌詞が理解出来ずにただメロディが好きで聞いていたが、大人になって歌詞の意味を理解(難解な為、様々な諸説があるが)してただただ涙が止まらない。
私にとっての「夢見が丘」は家だった。旦那がおちゃらけていて、猫さんたちがいるこの家が自由になれる場所だった。失いそうになって気付いた。当たり前が当たり前じゃ無くなっていく。
猫さん1号が来てから家がとても明るくなった。
軽い鬱病かPTSD辺りの病名だろうとタカをくくっていた所の、まさかの統合失調症という診断に自暴自棄になっていた時だった。たまたま行ったペットショップに猫さん1号はいた。目と目が合った瞬間に運命を感じた。猫さん1号はどんなに遠くに居ても私たちを見ていた。
連れてきたが、あまりの可愛さ、優しさ、明るさで私の心も溶けて行った。彼は私の中では息子であり、家族であり、恋人だ。彼が居たおかげで家も家族も明るくなった。とても陽気で健気な彼に、今まで鬱ぎがちだった私の心まで明るくなった。
私が辛い時はいつもそばに居てくれた。発作を起こして辛い時も、勉強を頑張っている時も、旦那が忙しくて私に八つ当たりしてきて凹んでいる時も、陽気に彼なりに慰めてくれていた。
結局私は彼の優しさに甘えきっていた。その結果、彼は体調を崩したのかもしれないと思うと、心苦しい。
何とか長生きして貰いたいが、それすら人間のエゴだろうか。辛い延命処置をするよりも、自宅で看取る方が彼にとって最良なのだろうかと思ってしまう。動物は言葉が話せないので、どうしたら良いか分からない。
今は猫さん1号の症状は落ち着いている。せめて3日後の大学病院に連れていくまではこのままで居て貰いたい。
儚い時を貪り合おう 僕は他の誰でもないから
ゆるやかにでも鮮やかに 炎は僕らに近付いて
君の手を握り歩いてる 夢を見続けるこの丘で
このフレーズが頭から離れない。「炎」が何なのかは分からないが、色褪せた景色になった時に物凄く後悔した。だから今は最良の選択をしたい。