統合失調症患者のつぶやき~ゲスでいいじゃない~

統合失調症を治療中の患者が闘病日記+ゲスなつぶやきを呟くブログ。ゲス注意。女・既婚者です。

統合失調症の闘病を頑張っている人

某巨大掲示板や患者さんの家族やご本人様のブログを読んで、この病気は本人も周囲も辛い病気だと改めて認識した。

 

本人は幻覚・幻聴・被害妄想に取りつかれ、この症状に怯えている。だからこそ奇行に走ってしまう。また陰性症状で一見怠惰に見えるが、実際は動きたくても動けない。寝たくなくても寝てしまう。気分的にふさぎこんでしまい、苦しくても声が出ない。

 

家族も辛い。患者さんの奇行によって振り回され、ノイローゼやカサンドラ症候群になってしまう。また何らかの事情で障害年金が受給出来ない場合、経済的負担も大きくのし掛かる。重度の患者さんになると、排泄や清潔の維持すら困難になってしまい、「いっそのこと死んで欲しい」と思うまでに追い詰められてしまう。

 

この病気にかかって思うことは、「終わりの見えない戦いから逃げられない」ということと、「重症化してしまうと誰も救われない」ということだ。

 

周囲は好き放題に患者さんご本人やご家族様を無責任に責める。その結果自分を追い込んでしまい、最悪「何も救いの無いバッドエンド」になってしまう。周囲の心無い一言が、より深く患者さんやご家族様の心をえぐってしまい、最終的には命すら奪ってしまう。

 

救いといえば、寛解した患者さんの体験談を読んで、ポジティブに病気を治そうとする意識のみだ。この希望の光に向かって進むしかない。

 

だからこそ、この文章を読んだ方にお願いがある。

 

 

患者さんやご家族様に病気を治すことを急かしたり、「精神病は甘えだ」「家族や患者の自己責任」という一心で無責任なことを言わないで頂きたい。自分は第三者だから軽々しく言えるのだろうが、当事者からしてみれば物凄く傷つく発言だったりする。周囲からの攻撃で当事者は追い詰められて、最悪命を落としてしまう。

 

そして今思えば、怠惰に見えた患者さんたちも、自分たちの置かれた環境に絶望しているのかもしれない。絶望したからこその言動だったのだろう。だからといって肯定もしなければ、その人たちと同じにはなりたくないが。

 

ただ、もう少し発言には気を付けて頂きたい。健常者でもそうだが、「相手にこれを言ったらどう思うか」という想像を働かせ、「相手の立場に立つ」という小学校で言われたことを実践して頂きたい。ただしこのことは発達障害の人に関しては難しい話だが。